株式投資 vs FX


安全性の比較

ここでは、外為投資と株式投資の安全性を比較します。どちらが安全なのか。
それを見てから、効率性(どちらが儲かる可能性があるのか)を見ていきましょう。

 

 

    ① 24時間取引可能なので、本業を持っている人が帰宅後安心して投資(デイトレ&ポジションの保有や調整)ができる。

    ② 価値が0になる可能性が極めて低く(通貨消滅=国の消滅)、ドル、ユーロ、円などが消滅する可能性は、限りなくゼロに近い。それに比べ、株は企業の倒産リスクを常に抱えなければならない。(有名な大企業であっても30年後存続しているかは誰も断言できない)

    ③ 値動きが小さく、通貨は価値が0になることも100倍になることもほとんどあり得ない。一方、株価は価値が0になることも100倍になることも日常的にある。

    ④ 流動性は世界最大で、今後も未来永劫このマーケット規模(200兆円以上/日)を超える市場はない。言い換えれば、買いたいときに買え、売りたいときに売ることが可能であるということ。この一見当たり前なことが、なかなか他の市場では実現できないことが多い。(世界2位の東京証券所の取引高は2兆円弱/日。流動性が低い市場での個人投資家は、株価を自由に操る機関投資家の餌食に過ぎないともいえる)

    ⑤ 小額からの投資が可能。外為投資は、取引業者によっては10万円程度から取引可能。一方株式投資の主要銘柄は数百万円の元手が必要。もちろん、低位株を選択をすれば10万円程度からの取引も可能だが、投資対象は限られたものになる。

    ⑥ 外貨建て資産の保有が可能。昨今噂されている日本の財政破綻。仮にそうなれば、当然円の価値は激減し、円資産は大きく傷つく。株で1億円稼いでも円の価値が10分の1になれば、1,000万円の価値になってしまう。それに比べ、外貨を買っておけば、その価値は10倍。ロシアで財政破綻が生じた後、大金持ちになったのはどのような人か?それは、ロシアから離れ、ドル資産を保有していた人たちで、彼らは、その後ロシアに帰り、膨大な資産を手にした。

  • 安全性を比較すれば、外為投資の方がはるかに「安全な取引」
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    効率性の比較

    安全性は、条件を合理的に検証していけばFXに軍配が上がりました。それでも、株の方が人気があります。それは、「株=儲かる」のイメージがあるからでしょう。ここでは、両者の効率性を検討していきます。

     

     

      ① レバレッジについては、FXは国内業者で一律最大25倍運用できる。
      一方、株の信用取引は3倍程度までが限界。レバレッジを掛けるとリスクも増大するため、一概に高い方が効率がいい訳ではない。しかし、低レバレッジで取引を行う場合の追証リスクという点では高い方がいいのかもしれない。

      ② 外為投資は取引の自由度が高いことが挙げられる。外為投資は売りから入っても制限がないのに対して、株式投資で売りから入る場合、例えば6ヶ月以内に決済をしなければならない等、いくつかの制限がある。
      つまり、小額投資が可能で売り買い自由など、外為投資の方が柔軟。

      ③外為投資や株式投資の人気を支える、付帯利益を考える。言い換えればスワップポイントと配当の比較
      株式投資の大きな注意点が「配当目当てで株を買ってはいけない」ということ。あくまで将来価格の方向性が重要ということである。

      ④ 金銭ではなく時間の効率を比較した場合、外為投資の投資対象通貨は、主に7種類程度。一方、株式投資は、数ある上場企業の中から、まず対象銘柄を決め、そして投資を行わなければならない。
      つまり、外為投資の方が投資時間を削減して投資が出来ると言えよう。

  • 効率性においても、FXの方がはるかに「有利な取引」
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    最大の相違点

    外為投資と株式投資の最大の相違点とは、価格変動の持続性です。
    株式投資は論理的には、企業が毎年20%の増益を永遠に続けていけば株価も永遠に上がり続けます。株価が上がれば皆ハッピーだからです。

     
    一方、外為投資は、米国経済が毎年堅調であっても、ドルが永遠に高くなることはありません。ドルが上がり続ければ困る人がいるからです。

     
    この「価格変動の持続性」が相違点です。
    その結果、外為投資では長期間保有したからといって利益が最大化されるとは限りませんが、安定的で安心な投資対象となる上、リスクの分散をしながら、高金利で資産を殖やすというまさに理想的な運用を可能とします。

     
    一方、株式投資は上がり続ける可能性もある一方、下がり続ける可能性もあるため、運用ではなく投資という用語のイメージに適しています。

    ただ、長期間一方的に上がり続ける可能性があるため、株式相場は頻繁にバブルを起こします。
    こうした特長は、特に長期投資をする際に異なる戦略を持つことになります。

    外為投資の長期投資はスワップポイントなどを考慮し価格変動ではなく安定的な運用をする必要があります。一方、株式投資の長期投資は配当などではなく、値上がりが期待される企業を選ばなければなりません。

     
     
     
     
     
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