自動売買ソフト(Expert Advisors ; EA)を用いることにより、
相場に潜むマイナスエッヂの一部を回避できる可能性を示唆しました(”相場に潜むエッヂ “を参照)。
一方で、短絡的なEAの使用は新たなマイナスエッヂを生む可能性がありますので、注意が必要です。
しかしながら、このマイナスエッヂは “適切なEA” を “適正に使用” することにより、回避できます。
では、EAを用いた際に新たに生まれるマイナスエッヂとプラスエッヂを考えてみたいと思います。
まず、新たに生まれるマイナスエッヂは、
a) EAはプログラムどおりにしか動かない。
b) EAの優劣を見極めるためには技術(目利き力)を要する。
この2点が挙げられます。
a)
要するに、実際のトレードが明らかに間違っていても、
そうプログラムされておれば、EAは途中でトレードをやめることはしません。
資金が減り続けていても、お構いなしです。
要するにEAが暴走するように見えるわけです。
しかしながら、このマイナスエッヂはデモ口座で稼動テストを行うことにより挙動の異常を事前に察知し、
EAのプログラムを修正することで解消できます。
b)
EAの評価は、MetaTrader4(MT4)のバックテスト機能を用いて行います。
バックテストは『過去の相場におけるロジックの優位性』を検証することを可能にし、
トレーダーはそのバックテスト結果を元にEAを評価することができます。
しかしながら、バックテスト結果を正しく読み解くことは、簡単ではありません。
つまり、EAの見極めには目利き力が必要なわけです。
トレーダーの目利き力をサポートするレポート等により、このマイナスエッヂを回避する必要があります。
⇒ 自動売買ソフト(EA)の評価方法について Beginners’ class
⇒ 自動売買ソフト(EA)の評価方法について Upper class
いずれにせよ、EAを使用することにより発生するマイナスエッヂはトレーダーの努力により回避できます。
これは、人間の本能に抗う努力ではないため、比較的容易に回避できます。
(*例えば、人間が利大損小を実現することは本能に抗う行為なので、難しい。)
次に、EAを用いた際に生まれるプラスエッヂは、
■ トレーディングロジックの過去の相場に対する優位性を統計確率的に検証することが可能になる。
これに尽きます。
このプラスエッヂを適切に乗りこなすことさえ出来れば、FXに存在するマイナスエッヂなどは遥かに凌駕することができ、
トレーダーに利益をもたらします。
FXはイチかバチかの当てモンではなく、長い人生に余裕を与えるための投資でなければなりません。
永くワークするトレーディングロジックを評価するためには、それ相応の時間が必要です。
これは、勝てる専業トレーダーが生まれるために長い時間を要する理由の一つでもありました。
しかしながら、今では、バックテストにより長期的な過去相場に対する優位性を検証することが可能となり、
過去相場における膨大な量のトレードサンプルの蓄積はトレーディングロジックの優位性を統計確率的に検証することを可能にします。
これは永くワークするトレーディングロジックの検証が短時間に可能となったことを意味します。
逆に、イチかバチかの当てモンのEAは、バックテストによる適切な検証を受けることにより即座に排除でされるようになりました。
EAの利用が身近になった現在、同時に、トレーダーが恒久的な利益を獲得するチャンスも身近になりました。
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