以下の図は、2つの井戸水汲み上げシステム動力室の内部構造を示す。
もし、あなたが農家で、井戸水を汲み上げる必要があるとき、どちらの仕組みを使うべきか?
結論的には、B だ。
なぜか。
それは、故障を考えれば簡単である。
Aは、その内部構造の複雑さゆえ、不具合が起こりうるパーツは多くなり、
また、いざ不具合が起こったとき、不具合が発生しているパーツを特定することは困難である。
どのような仕組みも複雑になればなるほど、脆弱になる。
これをFXに置き換えてみよう。
EAはマーケットからお金を汲み上げる仕組みである。
あなたは、どちらの仕組みを使うべきか。
結論的には、B だ。
なぜか。
井戸水汲み上げシステムの例と照らし合わせれば、答えは自ずと出てくるであろう。
インジケータ入れまくり、ベッティングルール入れまくり、そんなEAは不具合が起こりうる箇所が多くなる。
その不具合は、EAのパフォーマンス低下につながる。
また、EAのパフォーマンス低下が、何に起因しているかの特定は困難である。
世に出回るEAの内部構造(トレーディングロジック)はブラックボックスであることが多い。
世に出回るEAの多くは、その性能を華美過大に見せるために、
フィルター入れまくりでF1マシンのようにカリカリにチューニングしている、” 仮面EA ” である。
F1マシンがサーキットという特定の環境でしかパフォーマンスを発揮できないのと同様、
カリカリにチューニングされたEAは特定の期間(例えば、凪相場のみとか、アベノミクスのみとか)しか、そのパフォーマンスを発揮しない。
2007年のサブプライムショック、
2008年のリーマンショック、
2009年の閑散相場、
2011年の日銀による為替介入、
2012年のアベノミクス、
を含む長期間のテストにより、
” 仮面EA ” の正体は、暴かれる。
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