ベストなロット配分


それは、” リターン/リスク ” の値が最も大きくなるロット配分です。

勝てる複数のEAを導入すると、リターン/リスクの値は大きくなります。

なぜか。

理由は、リターンは各EAの獲得利益が単純に足し算されるのに対し、各EAの最大ドローダウンは発生するタイミングが異なれば単純な足し算にはならないからです。
つまり、あるEAがドローダウン中でも、別のEAは含み益があるという現象が起こりえます。
これが、EAポートフォリオの醍醐味ですが、複数EAのロット配分のベストはどのように決定すれば良いでしょうか。

ここで、前回の記事に登場した、” 効率的フロンティア ” という概念が活躍します。

EA2機で、1.00ロット(最小単位 = 0.01ロット)を運用する場合、ロット配分は、

EA1 = 1.00  EA2 = 0.00
EA1 = 0.99  EA2 = 0.01
EA1 = 0.98  EA2 = 0.02
EA1 = 0.97  EA2 = 0.03

・・・

EA1 = 0.00  EA2 = 1.00

という具合に、101パターンが存在します。

どのパターンが、ベストでしょうか。
実際には、全パターンのバックテストを行い、それを紙面にプロットすることにより、例えば、リターン/リスク の値が最も大きくなるパターンを選ぶことになります。

当然、多くのEAを運用する場合、プロット数も多くなります。

プロット数を増やせば、プロットが存在する領域と存在しない領域の境界線を描画できます。
この境界線を効率的フロンティアといい、リスクとリターンのバランスを視覚的に示すものです。
” 効率的フロンティア ” 上で、 例えば、” 接線の傾き > 1 ” に位置するロット配分がベストであると私どもは判断しています。

*傾き = 1 の前後で、 ” リスクの増加 < リターンの増加 ”   から ” リスクの増加 > リターンの増加  ” に転換します。
接点では、リスクの増加 = リターンの増加です。 
概念を理解するために、わかりやすく ” 傾き = 1 ” と書きましたが、実際は少し異なります。

efficient-frontier   

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